過去に実施した奉仕活動

国際的奉仕事業

  • ●ヨード欠乏症IDD撲滅運動(目標を達成)
  • 1991年よりキワニスクラブがユニセフとパートナーシップを組みヨ-ド欠乏症撲滅運動に取り組みました。(このプロジェクトの名誉会長は俳優のロジャー・ムーア氏でした。)ヨードは海に囲まれた日本では意識せず摂取する事が可能ですが、世界中にはヨード欠乏症のために様々な障害に苦しむ子供たちがいます。その子供たちを助ける為に、食塩にヨードを添加して配布する工場を各地に建設し、20世紀中にヨード欠乏症をなくそうというプロジェクトです。21世紀まで繰り越されましたが、この目標は達成されました。


  • ●エリミネイトプロジェクト(目標を達成)
  • 妊産婦・新生児破傷風撲滅に取り組むプロジェクト。
    ユニセフが行っていたこの活動に2010年からキワニスも協力しました。
    妊産婦・新生児破傷風にかかった新生児は、激しい痙攣を繰り返し、光や触覚に異常に敏感になるため、お母さんが抱きしめてあげることもできず、その苦しみを見守ることしかできません。また、この病気にかかった場合の生存率も高くありません。
    一方で、この病気は、出産適齢期の女性に約1.8ドルの経費で3回続けてワクチン注射することで、容易に防ぐことができます。
    キワニスではこれまでに寄付約束も含め、1億1千万ドル、推定3億8700万のワクチン注射に必要な資金を集め寄付の目標金額を達成しました。
    これによりキワニスが協力を開始した2010年にはこの病気で亡くなる赤ちゃんの数が9分に1人だったのが、2020年11月現在15分に1人にまで減りました。
    また、この間に27の国でこの病気が撲滅されています。

当クラブ独自の奉仕事業

●AKK・名古屋キワニス国際教育研究助成

県内の高校の教員による「国際教育に関する研究」に対し、8年間に亘って助成を行いました。愛知県高等学校国際教育研究協議会(AKK)と共同で募集や審査を行っていましたが、時代の要請と言う観点から、その役割を終え、2011年に終了しました。

●あいち少年少女発明とくふう展への協賛

発明協会愛知県支部が主催する事業「あいち少年少女創意くふう展」において愛知県知事賞を受賞した児童・生徒の所属する学校を表彰し、表彰状と盾と20万円の賞金を贈りました。これは当クラブの創立40周年を記念した事業で、毎年30万円の協賛金を平成18年から平成27年までの10年間に総額300万円を贈呈しました。

●名古屋城復元事業に使用する杮板(こけら)の寄付(平成19年度)

名古屋城本丸御殿復元事業に対する寄付として、「名古屋城本丸御殿積立基金」の「杮(こけら)募金」に使用する杮板(こけら)3,000枚(100万円相当)を寄付しました。

●例会費節約による臨時寄付(平成21年度)

リーマンショックによる影響を鑑み、名古屋国際ホテルの寛大なご配慮により例会費を節約させて頂くことが出来ました。その節約で得た資金を使って、児童用図書とオリジナル製作のキワニスドールの大きさに合わせた木製のCTの模型を、子育て支援を行う団体や小児病棟に寄付しました。

●開府400年事業「なごや子どもCity2010」寄付(平成22年度)

名古屋開府400年祭に合わせて、「なごや子どもCity2010」に協賛し、名古屋市に100万円を贈呈しました。「なごや子どもCity2010」は子ども達が自分たちで考えて作った「子どものまち」で、そのなかに、ボランティア活動体験のコーナーが作られ、参加した子ども達には、キワニスドール作りを体験して頂きました。

創立記念事業

【10周年】愛知青少年公園に植樹して「キワニスの森」を造林。

当クラブが創立10周年(昭和51年)を記念し、その後数年間の継続授業として、愛知青少年公園(現モリコロパーク)に総額1千万円の樹木を寄贈し造り上げた森です。それから40年、荒れ地だったこの一画も今では四季折々の花を咲かせ、秋には美しい紅葉を見せ、訪れる人々の目を楽しませています。また、平成19年には愛知万博での環境学習を継承するためにの施設「もりの学舎(まなびや)」が設置され、子どもたちが楽しみながら環境について学ぶステージとなっています。 

【20周年】徳川美術館へ陶壁画を贈呈。

徳川美術館は、故徳川義親公が尾張徳川家に伝わる重宝道具類を集め、保存・展示することを目的に、昭和10年に開館されたものです。明治維新後、各大名家の家宝が種々の事情で散逸したなか、1万数千点にもおよぶ尾張徳川家の収蔵品は、関係者の努力によってほとんどが完全な状態で保存されています。
徳川美術館は、他に類を見ない日本の伝統的文化の宝庫であるばかりでなく、世界でただ一つの日本近世の上流文化の歴史を物語る施設です。なかでも国宝「源氏物語絵巻」は世界的にあまりにも有名です。
折しも、名古屋キワニスクラブが20周年を迎える昭和61年は、徳川美術館の50周年にあたり、同美術館ではその記念事業として新しい美術館の建設を計画中でした。名古屋キワニスクラブは、この世界に誇るべき美術館の館内の一部に陶壁を贈呈することに決定、名古屋キワニスクラブ創立20周年記念事業のひとつとしました。
陶壁の図柄となった「名古屋町絵図」は、江戸中期の名古屋の市街地図で、当時の町並みが詳細に描かれており、歴史的にも貴重な資料となっています。

【20周年】文芸同人誌「作家」に名古屋キワニスクラブ創立20周年記念特別賞を贈呈

「作家」は、戦後混乱の最中、昭和23年に創刊されました。主宰の小谷剛氏は、産婦人科医のかたわら、独自の文学活動を続けられ、「作家」を通じて、多くの同人、作家を育て、中部文壇の活力を高めてこられました。
創刊以来、1回の欠刊もなく毎月発行されて、450号を記録しており、これは我が国の文芸同人雑誌にその例を見ない、ズバ抜けた記録です。
また、同人のレベルも非常に高く、芥川賞作家の小谷剛氏をはじめ、直木賞作家の藤井重夫氏・豊田穠氏、ほかにも、稲垣足穂氏など著名な作家を擁し、質の面からも誇るべきもので、これらの実績が認められ、1981年には「愛知県芸術文化選奨文化賞」を受賞しています。
当クラブは、文芸同人誌「作家」の名古屋の文化創造への功績を顕彰して、創立20周年記念特別賞を贈呈しました。

【30周年】ブロンズ像「祝福されし二人」を寄贈。

キワニスクラブの憲章に掲げる奉仕精神や活動を一般に周知・理解してもらえるようなモニュメントの設置、地域性をふまえた公共的団体への寄付・寄贈との趣旨をふまえて検討の結果、ナディアパークに隣接する矢場公園内にモニュメントを寄贈することに決定しました。
ナディアパークは、中部圏の代表的施設として平成8年11月にオープン。国際デザインセンター、青少年文化センター、ショッピングセンター、オフィスゾーンなどで構成され、若者たちの技術文化活動の核として、総合的なデザイン創造発信の場として機能しています。矢場公園はその前庭に位置し、ナディアパークと一体利用できるように再整備が進められたものです。この公園内に、国際的な連携のもとに活動する名古屋キワニスクラブ30周年の記念モニュメントを設置できたことは、大変意義深いものと考えられます。
記念モニュメントは、鷲見香治氏(日展審査員・日本彫刻会運営委員・豊明市在住)に依頼。ナディアパークのオープンにあわせた平成8年11月14日、製作者の鷲見香治氏はじめ、会員や名古屋市職員など30名余りの出席を得て除幕式が行われ、『祝福されし二人』の像が一般の方々に披露されました。
ちなみに、ナディアパーク建設用地は、以前、市立高等学校・市立中学校などに使われ、鷲見氏の中学生時代の学舎でもあった所です。

【40周年】あいち少年少女発明とくふう展における『名古屋キワニスクラブ』賞の贈呈。

平成18年度から平成27年度までの10年間、21世紀を担う健全な子どもたちの育成と、「ものづくり」「発明」をとおして科学する心を育てる活動を支援することを目的に、社団法人発明協会愛知県支部が毎年開催している表彰事業「あいち少年少女発明とくふう展(旧名称:発明と工夫展)」に対し、毎年30万円、合計300万円の特別協賛を行いました。
具体的には、「あいち少年少女発明とくふう展(旧名称:発明と工夫展)」において、 愛知県知事賞を受賞した児童・生徒に対して表彰状と盾を贈呈し、学校表彰として、受賞者の所属する小・中学校に20万円を贈呈しました。

【50周年】名古屋キワニスクラブ奨学金制度を創設。

社会的養護の下で育った子どもたちの中で、大学等の高等教育に進学し、就職活動期を迎えた学生を対象に給付型の奨学金を贈っています。
これらの学生達は、経済的にも厳しく、学業とアルバイトを両立させながら、卒業後の進路についても高い志を持ち続けています。懸命な努力を続けている彼らに対して、経済面で支援をすることは、彼らの夢の実現と後に続く後輩たちの進学意欲の向上にもつながるものであると考え、創立五十周年記念事業として給付型の『名古屋キワニスクラブ奨学金制度』を創設しました。原則として毎年2名の学生に対して25万円ずつの奨学金を給付しています。

【50周年】愛知県キッズインタープリター養成事業に協賛。

当クラブがモリコロパークで長年に亘り育ててきた「キワニスの森」。
その中にある愛知県の環境学習施設「もりの学び舎」を拠点として愛知県環境部が行なう「キッズインタープリター養成事業」に対し毎年30万円を助成しています。
このプログラムでは、毎年約30名の子ども達が「もりの学舎まつり(毎年3月に開催)」で、「キッズインタープリター(子ども自然案内人)」としてのデビューを飾ります。
この事業は、創立五十周年記念事業として開始したもので、この支援によって、自然に親しみ、環境を守るための行動が出来る子どもを育成できると期待しています。
※キッズインタープリターとは:自然に触れる体験を通して、自然の魅力やメッセージを楽しく伝える案内人のこと。